: 2012年3月18日

震災1年:3.11と群馬/6止 がれき 処理受け入れの動き /群馬 - 毎日jp(毎日新聞)

震災1年:3.11と群馬/6止 がれき 処理受け入れの動き /群馬 - 毎日jp(毎日新聞)
2012年3月18日 地方版

 ◇安全確認が前提条件 風評被害、恐れつつ
 震災から1年後の3月11日、岩手県山田町船越のがれき置き場では、穴の開いた船、さびの浮いた車、ぬれた畳、折れた木材などが分別され、それぞれ小高い山を作っていた。海浜公園だった一帯は震災前、春に約5万株のチューリップが花を咲かせたが、高さ約15メートルの津波に襲われた。町は10年後に公園として再びオープンさせる復興計画を描くが、その実現はがれき処理の進展にかかっている。

 中之条、東吾妻、高山の3町村でつくるごみ処理組合「吾妻東部衛生施設組合」は1月、がれき受け入れに向けた協議を始めた。環境省は、岩手、宮城両県で発生したがれき約2045万トンのうち約400万トンの処理を全国の自治体に要請しており、1月に初当選した中之条町の折田謙一郎町長が受け入れを呼びかけた。

 ごみ処理施設の能力などから受け入れ可能なのは約1130トン。可燃ごみとして焼却し、同町横尾の一般廃棄物最終処分場に埋め立てる方向。同組合は2月29日~3月1日、山田町と同県宮古市でがれきを採取して検査した結果、放射性セシウムは最大で1キロ当たり36ベクレルの検出にとどまった。環境省が焼却前の目安として示す「同240~480ベクレル以下」を大きく下回った。

 しかし、受け入れに不安の声も根強い。今月7日の同組合議会全員協議会で東吾妻町議の一人は「我が町にはホットスポットもあり『よそのがれきより自分のほうが大変』と思っている住民がたくさんいる。また風評被害を一番恐れている」と町民の声を代弁した。

 3町村は昨年12月、国の費用で除染を行う「汚染状況重点調査地域」に指定された。また、県が行っている食品検査で、東吾妻町の乾燥シイタケ(原木栽培)から暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超す同2867ベクレルのセシウムを検出。出荷自粛と自主回収を余儀なくされるなど、東京電力福島第1原発事故の影響は深刻だ。

 同組合は今月13日から住民説明会を開始。18日には3町村の首長らによる岩手県視察が行われる。県内では他に、大泉町などで構成する一部事務組合も受け入れを検討中だ。

 折田町長は1月の記者会見で訴えた。「困っている町村のお手伝いをするのは人の道だと思う」。がれきを引き受ける前提条件は、安全が確認されていること。被災地のためにどこまで協力できるのか。がれき問題は全県民に突きつけられた課題でもある。

特集:ガイガーカウンター (amazon.co.jp)ガイガーカウンタ, 放射線測定器などのグッズを集めました。