: 2011年12月15日

原発コスト:「安全神話」前提で計算 立命館大・大島教授、講演で指摘

原発コスト:「安全神話」前提で計算 立命館大・大島教授、講演で指摘 /群馬 - 毎日jp(毎日新聞)

 立命館大教授で政府のエネルギー・環境会議の発電コスト等検証委員の大島堅一氏が14日、高崎経済大(高崎市)で「原発のコスト~エネルギー転換への視点」と題して講演した。原発の問題提起を続けてきた大島教授は、従来1キロワット時当たり5~6円とされた原発コストに事故費用などを上乗せして5割増しの同8・9円と計算した同検証委員の一人。「事故に伴う費用を検証した原発コストの見直しは世界的にも画期的」と話した。

 同大経済学会の学術講演で話した大島教授は、福島第1原発事故について「(86年の)チェルノブイリ原発事故は局所的に放射線量の高いホットスポットをきめ細かく測定して立ち入り禁止を決めた。(避難区域に入っていない)福島駅前の放射線量なら国の費用で避難できた」と問題を提起した。

 原発コストについて大島教授は重大事故を想定しない「安全神話」に依拠しながら理想的な条件を前提として計算された、と指摘。「稼働状況に合わせた再処理や廃炉の費用、開発や立地のために国が投入する資金、事故に伴う費用も加えて算出すべきだ」との見解を示した。今回の被害額は、被害者に対する損害賠償が当初の5年間で5兆円、事故の収束・廃炉費用なども合わせて判明分だけでも8兆5000億円に上るという。

 また、「電気料金の中で使用済み核燃料の再処理費用として1キロワット時当たり0・5円、1世帯当たり月額200~300円を負担している」と明かし、「請求書の太陽光促進付加金(同0・03円)に比べて大幅に高いが表示されていない」と透明性の問題点も提示。引き続いて行われた質疑応答でも熱心な質問が寄せられていた。【増田勝彦】

特集:ガイガーカウンター (amazon.co.jp)ガイガーカウンタ, 放射線測定器などのグッズを集めました。